イギリス環境・食料・農村地域省(DEFRA)は、エネルギー・気候変動省(DECC)と共同で、2010年の温室効果ガス変換係数を発表した。この変換係数は、企業が自社の温室効果ガス排出量を算出し、環境報告書等に記載するために用いるもので、数値は毎年更新される。変換係数は、DEFRAのウェブサイト上でPDFと簡単なエクセルのファイルを使って公開されており、DEFRAとDECCが2009年10月に発表した「温室効果ガス排出量の測定と報告の手引き」と併せて使用することになっている。今回の係数更新での主な変更点として、燃料と電力の間接的排出量が含められたほか、輸送中の排出係数が拡大され、バイオマス・バイオ燃料の排出係数も改善された。「手引き」はDEFRAのウェブサイトで閲覧でき、係数の算出根拠等の方法を示した資料も、2010年8月末より同様に公開される予定。