イギリス環境・食糧・農村地域省は、企業が自社製品の環境性能を消費者に分かりやすく伝えるための新たな手引きを公表した。この手引きは、消費者が製品を購入する際に、正確な情報に基づく選択ができるようにするとともに、虚偽や紛らわしい表現を防止し、環境配慮製品の開発を促進することを目的としている。今日、新たな環境用語が次々と登場するため、消費者とって分かりにくい広告表示が多く、より環境負荷の少ない製品を見分けることが難しい。一方で企業側も、製品の環境性能向上を正確に伝えることの難しさを感じているという。こうした調査や寄せられた意見をもとに、新たな手引きでは、企業が製品の環境性能を伝える「環境主張」を行う際には、分かりやすい言葉を使用するとともに、消費者の信頼を高めるために、(1)真に環境に良いことを示す内容か、(2)明確かつ正確に表現されているか、(3)実証可能であるか、の3項目を満たすことを奨励しており、原則と実例を併せて紹介するツールとなっている。