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 自然環境保全欧州センター、原生自然地域と生物多様性に関する欧州政策レビューをウェブで公開

発表日:2010.09.23


  自然環境保全欧州センター(ECNC)は、「原生自然地域と生物多様性に関する欧州政策レビュー」をECNCのウェブサイトで公開した。2009年の欧州議会決議により、原生自然環境の保全が政策課題として注視されるようになった。レビューでは、原生自然地域は、生態系サービスの利用拡大、気候変動への適応、経済的利用等の機会を提供するが、その政策実施には担当者や実務家にとって課題も多く、原生自然地域についての明確な定義、原生自然地域の現状と再生可能性についての情報とデータ、自然地域の法的保護、自然地域間の連結性、登録簿の整備などが必要であるとしている。定義については、このレビューでは、「知覚自然」(人間による利用の視点を含んだ自然地域)と「生態学的自然」(科学的にとらえた原生の自然地域)を区別することを提唱している。また、課題に対処するには欧州の境界を越えた協調が必要と指摘している。同レビューは「自然保護ジャーナル」誌の第18号(2010年12月)に掲載予定である。

情報源 自然環境保全欧州センター プレスリリース 原生自然地域と生物多様性に関する欧州政策レビュー 本文
国・地域 EU
機関 自然環境保全欧州センター(ECNC)
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | 自然環境保全欧州センター | ECNC | 自然保護 | 意思決定 | 自然地域 | 生態系ネットワーク | 生態学 | 政策担当者
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