スイスのフリックで、2009年9月24~25日まで、農業生物多様性に関するセミナーが開催される。このセミナーは、数ヶ国から様々な関係団体の代表が参加して情報収集や情報交換を行うもので、有機農業研究所(FiBL)が主催する。農業を持続可能なものとするために生物多様性を活用する方法については、徐々に知見が蓄積されつつあり、欧州各地で、農業者や研究者等が様々な形態の農業生物多様性を実施している。しかし、具体的な経験はバラバラでアクセスも難しいことから、「機能的な農業生物多様性に関する欧州学習ネットワーク(ELN-FAB)」が構築された。このネットワークは、農業生物多様性のメリットを上手く活用し、持続可能な農業を促進することを目指して、最善の方法を迅速に効果的に実施するため、農業者や政治家、科学者、企業、NGOの間で知見や経験を交換する場となっている。今回のセミナーは、このネットワークの第2回目のセミナー。スイス、ドイツなど各地での農業生物多様性に関する取り組みについて報告等が行われる。