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 イギリスの園芸研究所、温暖化に強いイチゴの育種を進展中

発表日:2011.06.28


  温暖化による夏の高温と乾燥に強いイチゴの新品種が、イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)の助成の下で生まれようとしている。イギリスで国民的に好まれるイチゴの夏季の需要は大きく、特にテニスの試合が行われる6月のウィンブルドンの会場では、毎年2万7000キログラムの生のイチゴが、クリーム7000リットルとともに消費されるという。イチゴの需要は、1990年代前半から増加の一途をたどっている。栽培農家はこれまで生産性の向上に努めてきたが、気候変動の影響と農薬の抑制により、今後の生産拡大は難しいとされている。イギリスの園芸研究所「イースト・モーリング研究所」は、Defraの助成の下、丈夫なイギリスのイチゴと、病気への抵抗力、高収量、高温耐性といった性質を持つ外国種を掛け合わせることで、地球温暖化の影響に耐える新たな品種の育種を進めている。この新品種は、農薬の投入量も少なくてすむため、イチゴ栽培の環境への影響も抑制できる。今後は、収量、サイズ、食味、保存可能期間、廃棄率、病気への耐性の特性評価が行われる。

情報源 イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)
分野 地球環境
キーワード 地球温暖化 | 乾燥 | Defra | イギリス環境・食糧・農村地域省 | 高温 | 園芸 | イチゴ | 育種 | 品種 | 耐性
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