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 国連環境計画、パキスタン農村で農業廃棄物を利用したクリーンエネルギー事業を実施

発表日:2011.12.27


  国連環境計画(UNEP)の国際環境技術センター(IETC、日本)は、パキスタンのシンド州サンガール地区で、農業廃棄物を利用してクリーンエネルギーを得るプロジェクトを実施している。サンガールは人口およそ200万人の農村地区で、これまで安定したエネルギー源を持たなかった。IETCは、メーラン工業技術大学と協力してこの地区の農業廃棄物量を調査したところ、利用できる廃棄物のエネルギーから、最大40万戸のエネルギー需要を満たす9億1000万kWh(107万トン分の薪に相当)を発電できる可能性を確認した。飼料など他の用途に影響を与えることなく利用できるのは、サトウキビの穂先8割、バナナの木の廃棄物全量、稲わらの7~8割であることもわかった。同プロジェクトでは、サンガール製糖所から200万ルピー(約2万3000ドル)と用地の提供を得てバイオガス工場を建設、2011年8月1日に操業を開始した。現段階では、日に400kgの農業廃棄物を用いて50m3のバイオガス(約20戸分のエネルギー)と、液体肥料200kg、固形肥料150kgを産出している。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 地球環境 ごみ・リサイクル
キーワード バイオガス | 国連環境計画 | UNEP | クリーンエネルギー | 農業廃棄物 | 農村 | 稲わら | サトウキビ | パキスタン | 国際環境技術センター
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