「生態的または生物学的に重要な海域(EBSA)」を科学的に説明するオンラインリポジトリの試行版に、初の事例として大西洋ジョセフィン海山が掲載された。この海山は大西洋ホースシュー海山群の最西に位置し、北東大西洋の海洋環境保全を目指すオスパール条約(OSPAR)の海洋保護区に指定された6海域のひとつ。生物生産性が高くサンゴや海綿動物などが密集しているが、これらは極めて脆弱で回復速度が遅いという。2010年の生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、合意された科学的基準に基づきEBSAを特定するプロセスが決定した。この決定に基づき、CBD事務局はリポジトリ開発プロセスを開始。また2011年9月、OSPAR委員会がCBD事務局等と連携してEBSAに関する準地域レベルの初のワークショップを開催し、EBSAの事例としてこの海山の科学的説明を提示した。CBD事務局は、リポジトリが十分に開発されれば、海洋環境に関する科学・技術的情報やEBSA基準の適用事例の共有も可能になるとしている。
情報源 | 生物多様性条約事務局 プレスリリース(PDF) |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 生物多様性条約事務局 |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生態系 | CBD | 海洋保護区 | COP10 | 海域 | 大西洋 | 生物多様性条約事務局 | EBSA | リポジトリ | ジョセフィン海山 |
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