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 欧州化学物質庁、革製品の六価クロム規制案への意見を募集

発表日:2012.03.16


  欧州化学物質庁(ECHA)は、3mg/kgを超える六価クロムを含有する革製品の販売規制案について意見募集を開始する。六価クロムは低い濃度でも重篤なアレルギー性接触皮膚炎を引き起こすことがあり、特に靴などの皮革製品に含まれる場合に接触型アレルギーの原因になることがあるとされる。皮革製品中の六価クロムは、革のなめし工程で使われる三価クロムが加工中に酸化することによって生成する場合がある。製革業界は、EU域内の製革工場では六価クロム生成を防ぐ措置を実施しているとし、輸入業者の多くも六価クロム不検出を輸入の条件にしているという。しかし、調査すると、検査した皮革品目の30%以上に3mg/kg以上の六価クロムが含まれていたという。この規制案を導入するかどうかは、一般からの意見募集、及びECHAのリスク評価委員会と社会経済分析委員会による審査を経て、2013年3月以降に決定される。意見提出期限は2012年9月だが、ECHAでは、審査の円滑化のために6月1日までの早期提出を求めている。

情報源 欧州化学物質庁 プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州化学物質庁(ECHA)
分野 健康・化学物質
キーワード 規制 | 欧州化学物質庁 | ECHA | パブリックコメント | 健康リスク | 六価クロム | アレルギー | 皮革 | 皮膚
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