生物多様性は生息地の生産性によって決まるとの定説を覆す結果を、国際研究チームが発表

発表日:2011.09.22

ユタ州立大学とミネソタ大学の研究者を中心とする国際的な研究チームは、生物多様性は生息地の生産性によって決まるとの定説は正しくないとする研究結果を発表した。生態学の分野では、1970年代初期にイギリスのグライムが提唱した「生息地の生産性が上がるにつれ、生物種の数は増加し、その後減少する」という説が主流となっているが、従来のケーススタディではその立証は困難であった。そこで、研究者らは国際的なネットワーク(NutNet)を組織し、世界5大陸の草地48ヵ所で斬新な統一サンプリングを行ったところ、調査地の生産性と植物種の数との明確な関連性は示されなかったという。この結果は、生息地の生産性だけでなく、生物多様性を規定している他の重要な要因(進化の歴史や撹乱など)にも注目するよう生態学者を促すことになり、環境の変化が生物多様性に与える影響の予測力の向上につながると期待されている。同研究結果は、2011年9月23日付『サイエンス』誌上に掲載される。

情報源 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ国立科学財団(NSF)
分野 自然環境
キーワード 生物多様性 | アメリカ国立科学財団 | NSF | 生息地 | 生産性 | 草地 | 生態学 | 進化 | グライム | 撹乱
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