ドイツ、「生態系・生物多様性の経済学」(いわゆる生物多様性版スターン・レビュー報告書)の中間報告を公表

発表日:2008.05.29

「生態系・生物多様性の経済学」をテーマとした研究プロジェクトの中間報告が、2008年5月29日、生物多様性条約第9回締約国会議で行われた。この研究は、自然の恩恵(生態系サービス)の真の経済的価値を理解しようとするもので、ドイツのガブリエル環境大臣と欧州委員会のディマス環境委員の提案により、ドイツ銀行のエコノミスト、スクデフ氏らの研究チームが実施している。中間報告によると、何の対策も講じられなければ、2050年までに、自然地域の減少、農業の集約化による生物多様性喪失、サンゴ礁の喪失等の深刻な事態に直面する可能性がある。また、森林の生物多様性及び生態系サービスが失われた場合のコストは、年間1兆3500億ユーロから3兆1000億ユーロに上るという試算を示し、生物多様性喪失に伴う社会経済的な影響が相当あることを示唆した。今後は、生態系サービス(特に食糧や水)のフローを守っていくための政策、経済モデルをどう改善できるか検証していく予定である。

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