国連環境計画(UNEP)は、2010年南アフリカ・サッカー・ワールドカップの環境パフォーマンスに関する報告書を発表した。それによれば、エネルギー効率の良いスタジアムやバス高速輸送ネットワークの建設、省エネ型電球やLEDの使用、再生可能エネルギーの利用などにより、2010年大会のカーボン・フットプリントは165万トン(二酸化炭素換算)と、予想を大幅に下回った。また、使用水量計や雨水貯留のスタジアムへの導入、スタジアム建設の際に回収された解体廃棄物の再利用など、節水や廃棄物削減にも成果があったという。報告書によると、南アフリカがワールドカップを機に築いた環境遺産を長期にわたり活用するには、再生可能エネルギー実証プロジェクトの早期実施、ネットワークの拡張などの輸送システムの改善、廃棄物を最小限にするための首尾一貫した包括的政策などが重要であることが明らかになった。UNEPでは、この報告書が、今後ブラジルで開催予定のオリンピックとワールドカップの持続可能性を確保するための指針となるとしている。
情報源 | 国連環境計画(UNEP) プレスリリース |
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国・地域 | 国際機関 |
機関 | 国連環境計画(UNEP) |
分野 | 環境総合 |
キーワード | 再生可能エネルギー | 省エネルギー | LED | 国連環境計画 | UNEP | 廃棄物 | 輸送 | カーボン・フットプリント | 雨水貯留 | 南アフリカ |
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