欧州小売業フォーラムは、ベルギーのブリュッセルで行われた会合で、食品廃棄物の削減への自主的取組を行うことを決定した。フォーラム参加者らは、困難な経済状況下においても、資源効率の高い経済への移行が必要であることを改めて確認。また、環境に配慮した製品の販売が増加傾向にあるなど、持続可能な目標達成に向け大きく進展していると報告した。今回のフォーラムでは、19の小売業者が廃棄物に関するイニシアティブを掲げ、今後、食品廃棄物の削減、廃棄物の資源への転換、埋め立て処理の廃止など、自主的な取組を行う。ポトチュニック環境担当欧州委員は、「小売業者は、消費者を持続可能な選択へと導くための重要な役割を担っており、率先的取組によってグリーン経済の構築を先導しなければならない」と述べ、小売業者が食品廃棄物に対し正しい方向に前進していると高く評価した。同フォーラムに参加する小売業者は、持続可能な消費や資源の効率化に貢献するための具体的な環境行動を約束する。この一年間で環境に関する約束は3割増加し、500件を超えたという。