欧州委員会は、欧州の経済モデルを循環型経済へ移行させるための政策手段について、市民をはじめ多方面の利害関係者から意見を公募すると発表した。資源をめぐる地球規模の競争の激化から、原料輸入国は常に大きなリスクを抱えており、資源の持続不可能な利用によって環境劣化や生態系への影響も深刻化している。こうした中、「資源採取・製造・廃棄」から成る従来型の経済モデルから、製品で使用する原料やエネルギーの価値をできるだけ長く維持し、廃棄物と資源利用を最小限に抑える循環型経済への移行が必要となっている。さらに、循環型経済への移行は新しいビジネスモデルや社会革新を促進し、消費者にとっては製品を長く使い続けられ、節約と生活の質の改善にもつながる。欧州委員会は今回の意見公募で、資源採取から、製品設計、生産、流通・販売、修理、再製造・再利用の仕組み、廃棄物管理・リサイクルまで、価値連鎖の全段階に関わる利害関係者から意見を集めたいとしており、寄せられた意見を基に2015年末までに循環型経済に関する行動計画を提出するという。意見公募は2015年8月20日まで実施する。
情報源 | 欧州委員会 プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州委員会 |
分野 | ごみ・リサイクル 環境総合 |
キーワード | リサイクル | 欧州委員会 | 廃棄物 | 政策 | 経済 | 資源 | 再利用 | 循環型 |
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