欧州環境局(EEA)は、2012年10月22日に発表した報告書『欧州の自然保護地域-概観』で、EEA加盟32カ国(EU27カ国含む)と西バルカンの協力国7カ国の計39カ国の自然保護地域の総面積が、陸地面積の21%にあたる130万ヘクタールに拡大したと発表した。しかし、面積は拡大したが、1)鉄道や道路等での生息地分断化による、繁殖に必要な個体数の不足、2)農業の硝酸肥料による汚染、3)気候変動等環境の影響、等で生物多様性は脅かされており、また海洋の自然保護地域(MPAs)は、10%指定を目指しているが4%しか達成できていないという。自然保護地域は、EUの自然保護区ネットワーク「ナチュラ2000」を含む様々な保護区や国立公園で、規模や人的活動の制限は保護地域により異なる。環境や生物多様性保全だけではなく、地域住民の健康、教育活動、清浄な水や空気の供給に役立ち、観光資源にもなるとされ、同報告書によると、ナチュラ2000の保護地域の観光による毎年の経済効果は、500〜850億ユーロになるという。
情報源 | 欧州環境局(EEA) プレスリリース |
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国・地域 | EU |
機関 | 欧州環境局(EEA) |
分野 | 自然環境 |
キーワード | 生物多様性 | 気候変動 | 海洋 | EEA | 自然保護 | 生息地 | ナチュラ2000 | 欧州環境局 | 陸地 |
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