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 欧州環境局、海洋環境の基本知識「知っておくべき10項目」を発表

発表日:2014.03.03


  欧州環境局(EEA)は、欧州の各海域が憂慮すべき状態であるとする評価を最近公表したが、2014年3月3~4日に開かれる「健全な海洋、豊かな生態系」(HOPE)会議に先立ち、欧州の海洋生態系に関する重要事項を次の10項目にまとめて発表した。1)海洋沿岸域は人々が生きる場-多くのEU市民が、沿岸・集水域に住み、海洋産業の雇用540万人、粗付加価値は3300~4850億ユーロ、2)観光、再生可能エネルギー、藻類培養等、沿岸の活動が増加-その管理には情報が役立つ、3)海洋種の生息地・生態系評価で良好とされたのはわずか3%、4)クロマグロなど欧州海域の大型動物が大幅に減少、5)大西洋北東部や地中海・黒海で、過剰漁獲が依然として問題、6)バルト海や黒海の富栄養化・低酸素水域は減少せず、7)海洋ゴミ(主にプラスチック)が増加、8)気候変動(特に海表面温度の上昇)は生態系をも脅かす、9)CO2による海洋酸性化は生息環境に影響、10)「海洋戦略枠組み指令」の下での各加盟国の報告は不均一で欠落がある。

情報源 欧州環境局(EEA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州環境局(EEA)
分野 自然環境
キーワード 気候変動 | EEA | 生息地 | 沿岸域 | 富栄養化 | 海洋酸性化 | 海洋ゴミ | 海洋生態系 | 海洋環境 | 欧州環境局
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