新日本石油(株)は、家庭部門でのCO2削減に向け、住宅用総合エネルギーシステムの開発・実証に着手し、2010年度の商品化に向けたプロジェクトを発足した。同プロジェクトでは、家庭のエネルギー使用環境が、その地域性、家族構成、ライフスタイルなどによって大きく異なることを踏まえ、顧客ごとに最適な各種エネルギー機器の組み合わせとその利用方法(生活者の省エネ行動)を検証する。具体的には、横浜市に建設する住宅に、(1)家庭用燃料電池システム、潜熱回収型石油給湯器などの高効率石油・ガス機器、(2)太陽光発電、太陽熱温水器等の自然エネルギー機器、(3)住宅内のエネルギー機器や家電機器のエネルギー使用状況の見える化や制御を行う「HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)」等を設置し、CO2排出量の1990年比50%削減、さらには太陽光発電等による実質的なカーボンフリー(CO2排出量ゼロ)を目指す。