環境省は、産業廃棄物処理業実態調査結果を公表した。同調査は、産業廃棄物処理業界全体の様相を把握することを目的に、都道府県知事・政令市市長から産業廃棄物処理業の許可を受けた産業廃棄物処理業者から無作為抽出した業者に対し、調査表を郵送配布・郵送回収し、その結果の集計を、初めて実施した。今回は、平成22年度を対象に、計13,378件に調査票を発送し、7,598件(回収率57.2%)から回答を得た。その結果、全国の産業廃棄物処理業の市場規模は年間約5兆円と推計され、全体の約4%の業者が売上の50%を占めており、大手の産業廃棄物処理業者に売上が集中している。また、産業廃棄物処理業者の経営組織と経営規模は、小規模な業者が多いが、様々な経営組織、経営規模となっていた。さらに、産業廃棄物処理業を専業としている業者は少なく、兼業についてみても、産業廃棄物処理業が主たる事業にはなっていない場合が多かったという。