環境省は、「鳥類の農薬リスク評価・管理手法マニュアル」を作成したと発表した。同省では、農薬による陸域生態系への影響について、リスク評価・管理の手法を確立するため、平成20年度から「農薬による陸域生態リスク評価・技術開発調査」を実施し、陸域生態系への農薬影響の評価の在り方等を検討してきた。平成24年7月には、農薬メーカーが、農薬の開発段階から鳥類への農薬の影響に適切に配慮した自主的取組を行えるよう、鳥類に対する農薬リスク評価・管理の具体的なツールを提供するため、「鳥類の農薬リスク評価・管理手法暫定マニュアル」を取りまとめ、公表した。今回、データ不足のため推計方法が確定していなかった種子処理剤の残留農薬濃度の推計方法を定めて同暫定マニュアルを改訂し、「鳥類の農薬リスク評価・管理手法マニュアル」を作成した。同省では、同マニュアルを、鳥類への農薬リスクを低減するため、幅広く活用してもらいたいとしている。