農業環境技術研究所(農環研)は、農薬の生態リスクを評価する解析手法の技術マニュアル「農薬の生態リスク評価のための種の感受性分布解析」を公開した。農薬の毒性は対象となる生物種によって極端に異なることが知られており、特定の指標生物種(緑藻、オオミジンコ、コイ・メダカ等)に対する毒性評価だけでは農薬の生態系に対する影響の実態把握は困難と言われている。一方、欧米等諸外国では、生物種間の感受性差を統計学的に解析してリスク管理の目標濃度を決定する手法「種の感受性分布(SSD)」が活用されている。そのため、農環研では、解析の積み重ねを踏まえて、SSD解析の基本的解説、毒性データの収集・評価方法、SSD解析手法、専門家向けの計算ツールからなるマニュアルを作成した。試験研究機関のみならず、行政、大学、農薬メーカー等における活用、農薬以外の一般化学物質のリスク管理等などにおける利用などを期待しているという。
情報源 |
農業環境技術研究所 プレスリリース
農業環境技術研究所 技術マニュアル 農薬の生態リスク評価のための種の感受性分布解析 |
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機関 | 農業環境技術研究所(現:農研機構 農業環境変動研究センター) |
分野 |
健康・化学物質 水・土壌環境 |
キーワード | 生態系 | 農業環境技術研究所 | 毒性 | マニュアル | 農薬 | リスク管理 | 解析 | 生態リスク | 農業環境変動研究センター | SSD |
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