九州大学、2013年冬季の中国でのPM2.5高濃度現象について発表

発表日:2013.10.30

九州大学は、2013年冬季に中国で微小粒子状物質(PM2.5)が高濃度になった現象について発表した。2013年1月、北京など中国の広範囲の都市域で、健康被害をもたらすPM2.5の高濃度スモッグが発生した。今回、同大学応用力学研究所の鵜野伊津志教授らは、国内の研究機関と共同で、化学輸送モデルとアジア域における大気汚染物質排出推計を用いた数値シミュレーションを行い、2004年~2013年の10年間の東アジア域のPM2.5に関わるエアロゾル濃度の経年変化の解析を行った。その結果、1)2013年1月は特異的にシベリア高気圧強度が弱く、中国東部で高濃度汚染の起こりやすい気象条件となり、超高濃度汚染が発現したこと、2)2013年1月は例年に比較して、中国から日本域への輸送量の大きな増加はなく、日本における高濃度の頻度が例年より少なかったこと、が判明した。また、地球温暖化が進行すると、中国国内での大気汚染発生源対策が進まない限り、2013年1月のような高濃度PM2.5汚染の頻度が中国で増加する可能性があるとしている。

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