環境省は、平成25年7月に実施した、低濃度PCB廃棄物の焼却実証試験の結果を公表した。同省では、低濃度PCB廃棄物の処理体制の整備を図るため、平成17年度から既存の産業廃棄物処理施設等において、焼却実証試験を実施している。今回も安全かつ確実な処理を確認する観点から、秋田県及びエコシステム小坂(株)の協力を得て、低濃度PCB廃棄物を燃焼ガス温度850℃以上かつ滞留時間2秒以上として処理する焼却実証試験を実施した。具体的には、低濃度PCB廃棄物(塗膜くず、養生材等及び研磨材)を焼却処理し、処理後の燃え殻、ばいじん及び排ガス中のPCB濃度等を分析することにより、これらの処理状況を確認した。その結果、排ガス中のPCB及びダイオキシン類の濃度が基準値より低いこと等が確認された。同省では今後も、協力が得られる他の施設において、実証試験を継続的に実施していく予定という。