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 (独)産業技術総合研究所、PIDによる劣化が起こらないCIGS太陽電池モジュールを開発

発表日:2014.03.18


  (独)産業技術総合研究所(産総研)は、PIDによる劣化が起こらないCIGS太陽電池モジュールを開発したと発表した。近年、太陽電池モジュール・システムの出力低下を引き起こすPID現象が問題となっている。今回、メガソーラーなどで普及が進んでいるCIGS太陽電池モジュールにおいてもPIDによる出力低下が起こるのかどうか、産総研独自のPID試験により検証を行った。その結果、CIGS太陽電池はシリコン系太陽電池に比べて劣化が大幅に小さく、高いPID耐性をもつことがわかった。出力低下の原因は、カバーガラスから拡散するナトリウムイオンなどであることを確認し、その上で、封止材をアイオノマーに替えることで、長期のPID試験においても劣化が見られない対策モジュールを開発した。今回の成果は、CIGS太陽電池モジュールのメガソーラーなどへのさらなる導入加速を後押しするもので、太陽光発電システム全体の導入拡大や長期信頼性向上への貢献が期待されるという。

情報源 (独)産業技術総合研究所 プレスリリース
機関 (独)産業技術総合研究所
分野 地球環境
キーワード 太陽光発電 | 太陽電池 | 産業技術総合研究所 | 劣化 | シリコン | CIGS | モジュール | PID
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