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 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構、工業廃水ゼロのシンプルな加水分解触媒の開発について発表

発表日:2008.10.09


  (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、同機構の産業技術研究助成事業の一環として、岡山大学大学院自然科学研究科講師の押木俊之氏が、新しい錯体触媒法によるシンプルな加水分解プロセスを開発し、アミド類を製造する際の工業廃水をゼロにする新規製造法の開発に成功したと発表した。これまでのアミド類製造法は、アクリロニトリルを銅触媒法や酵素法により加水分解して製造するため、大量の水を必要とし、工業廃水を大量に排出していた。今回開発した錯体触媒法は、触媒としてルテニウムやイリジウム錯体を用い、アミド類の原料となるニトリルに対してモル比で1:1という「最小限の水」で加水分解反応を進行させる。水は全てアミド生成に費やされるため「廃水ゼロ」で、アミドをほぼ100%の濃度で得ることができる。また、中性条件下で有機溶媒なしで反応が進むため、非常にコンパクトな製造設備にすることができるという。

情報源 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) プレスリリース
機関 (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)
分野 地球環境
キーワード 新エネルギー・産業技術総合開発機構 | NEDO
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