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 NIMS、レアアース量の少ない新規磁石化合物の合成に成功

発表日:2014.10.20


  (独)物質・材料研究機構(NIMS)は、ネオジム磁石よりも少ないレアアース濃度で、同等以上の優れた磁気特性を持つ新規磁石化合物NdFe12Nxの合成に成功したと発表した。ハイブリッド自動車の駆動モータとして使われているネオジム磁石は、ジスプロシウムやネオジムなどのレアアースが使用されており、磁石化合物(Nd2Fe14B)を主成分としている。今回、非磁性元素のチタン(Ti)を使わずにNdFe12Nx化合物の比較的厚い膜の合成に成功し、Nd2Fe14Bを凌ぐ磁気特性を持つことを発見した。この化合物の磁気特性は高温でNd2Fe14Bを凌ぐことから、この化合物で磁石をつくることができれば、ジスプロシウムを使わなくても優れた磁石特性が得られると期待される。また、Nd2Fe14Bではネオジムの質量比が27%であるのに対し、NdFe12Nxでは質量比がわずか17%で済むために、レアアースの使用を大幅に削減でき、さらに高価なホウ素を必要としないために、資源的・価格的に有利な化合物となるという。

情報源 (独)物質・材料研究機構(NIMS) プレスリリース
(独)科学技術振興機構(JST) 共同発表
機関 (独)物質・材料研究機構(NIMS) (独)科学技術振興機構(JST)
分野 地球環境
キーワード 科学技術振興機構 | 物質・材料研究機構 | レアアース | JST | ネオジム | NIMS | 磁石 | ジスプロシウム | ヨウ素 | 磁気
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