経済産業省と環境省は、平成26年10月27日から30日まで、イタリアのローマで開催された「ストックホルム条約(POPs条約)残留性有機汚染物質検討委員会第10回会合(POPRC10)」の結果を公表した。POPRCでは、POPs条約対象物質に提案された規制候補物質について、1)スクリーニング、2)危険性の概要(リスクプロファイル)、3)リスク管理に関する評価の検討プロセスを経て、締約国会議(COP)への勧告を行っている。今回の会合では、ペンタクロロフェノール(PCP)とその塩及びエステル類について、条約上の廃絶対象物質(附属書A)への追加をCOPに勧告することが決定された。また、デカブロモジフェニルエーテル(デカBDE)及びジコホルについて、規制対象物質への追加に向けた検討をさらに進めることが決定された。なお、次回会合は、平成27年10月に開催される予定。