経済産業省と環境省は、平成24年10月15日から19日まで、スイスのジュネーブで開催された「ストックホルム条約(POPs条約)残留性有機汚染物質検討委員会第8回会合(POPRC8)」の結果を公表した。POPRCでは、POPs条約対象物質に提案された規制候補物質について、1)スクリーニング、2)危険性の概要(リスクプロファイル)、3)リスク管理に関する評価の検討プロセスを経て、締約国会議(COP)への勧告を行っている。今回の会合では、ヘキサブロモシクロドデカン(HBCD)について、建築用のビーズ法発泡ポリスチレン及び押出発泡ポリスチレンに用いるHBCDの製造及び使用を適用除外としつつ条約附属書A(廃絶)への掲載をCOPに勧告することが決定された。また、塩素化ナフタレン(CN)その他3物質について、規制対象物質への追加に向けた検討をさらに進めることが決定された。なお、次回会合は、平成25年10月に開催される予定。