経済産業省と環境省は、令和元年10月1日から4日まで、イタリアのローマで開催された「ストックホルム条約(POPs条約)残留性有機汚染物質検討委員会第15回会合(POPRC15)」の結果を公表した。POPRCでは、POPs条約対象物質に提案された規制候補物質について、1)スクリーニング、2)危険性の概要(リスクプロファイル)、3)リスク管理に関する評価の検討プロセスを経て、締約国会議(COP)への勧告を行っている。今回の会合では、ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)とその塩及びPFHxS関連物質について、条約上の廃絶対象物質(附属書A)への追加を締約国会議に勧告することが決定された。また、デクロランプラス並びにそのsyn-異性体及びanti-異性体並びにメトキシクロルについては、リスクプロファイル案を作成する段階に進めることが決定された。なお、POPRC次回会合は令和2年9月にローマで、COP10は令和3年にケニアで開催される予定という。