環境省と経済産業省は、平成27年5月4日から15日までスイスのジュネーブで開催された、ストックホルム条約(POPs条約)等3条約の締約国会議の結果を公表した。今回開催されたのは、1)POPs条約第7回締約国会議、2)バーゼル条約第12回締約国会議、3)ロッテルダム条約第7回締約国会議。各会議の主な成果は以下のとおり。1)新たに3物質群(ポリ塩化ナフタレン(PCN)、ヘキサクロロブタジエン(HCBD)、ペンタクロロフェノール(PCP)とその塩及びエステル類)を附属書に追加、2)3つの技術ガイドライン(POPs廃棄物、水銀廃棄物及びE-waste)を採択、3)新たに1物質(メタミドフォス)を附属書Ⅲ(輸出手続きが必要となる化学物質)に追加。さらに、3条約で共通する技術協力や条約間の連携の強化による効率的な対策の実施についての議論が行われた。なお、次回会合は、2017年4月23日からジュネーブで開催され、今回と同様に3条約の締約国会議を連続で開催するとともに、3条約共通の課題を合同で議論する予定。