環境省と経済産業省は、平成26年11月3日から7日にタイのバンコクで開催された、「水銀に関する水俣条約政府間交渉委員会第6回会合」(INC6)の結果を公表した。水俣条約は、水銀の一次採掘の禁止から貿易、水銀添加製品や製造工程での水銀利用、大気への排出や水・土壌への放出、水銀廃棄物に係る規制に至るまで、水銀が人の健康や環境に与えるリスクを低減するための包括的な規制を定める条約。平成25年1月に開催されたINC5において条約の名称及び条文案が合意されたことをうけ、同年10月に熊本・水俣で開催された水銀に関する水俣条約外交会議において、条約が採択された。今回の会合では、条約の発効後、締約国会議第1回会合において採択されるべき技術的事項、財政事項、手続規則、財政規則及び報告等について議論が行われた。次回会合(INC7)は、条約発効前に開催される予定で、発効後は締約国会議が定期的に開催されるという。