環境省と経済産業省は、平成28年3月10日から15日にヨルダンで開催された「水銀に関する水俣条約政府間交渉委員会第7回会合」(INC7)の結果を公表した。水俣条約は、水銀の一次採掘の禁止から貿易、水銀添加製品や製造工程での水銀利用、大気への排出や水・土壌への放出、水銀廃棄物に係る規制に至るまで、水銀が人の健康や環境に与えるリスクを低減するための包括的な規制を定める条約。平成25年10月に熊本・水俣で開催された水銀に関する水俣条約外交会議において、条約が採択された。今回の会合では、条約の発効に向けた準備として、締約国会議第1回会合(COP1)において採択されるべき手引等について議論が行われた。また、会合期間中に日本の水銀対策等に関するブース展示を行った。同条約は、50番目の国が締結した日の後90日目に発効することとなっており(現時点で25カ国)、発効後はCOPが定期的に開催されるという。