環境省と経済産業省は、平成29年9月24日から29日にスイス・ジュネーブで開催された「水銀に関する水俣条約第1回締約国会議」の概要を公表した。約150か国から約1200名が参加し、条約事務局の組織体制等の運営に関する事項、実施状況の報告等の技術的事項等が決議され、閣僚級による会合なども行われた。日本は、環境大臣が出席し、水俣病の経験を踏まえて、日本が有する水銀による被害を防ぐための技術やノウハウを世界に積極的に伝えていく決意などを表明した。日本の水銀対策を紹介するポスター等が展示され、特別イベントには水俣市長や水俣病患者らが登壇し、水俣病の教訓を踏まえて水銀対策を推進していくことの重要性を訴えた。なお、第2回締約国会議は、2018年11月にスイス・ジュネーブにて開催される予定という。