環境省は、平成26年度里海づくり活動状況調査の結果を公表した。里海とは、人の手で陸域と沿岸海域が一体的に総合管理されることによって、物質循環機能が適切に保たれ、豊かで多様な生態系と自然環境を保全することで、多くの恵みを与えてくれる場である。今回の調査は、地域で行われている里海づくり活動についてアンケート調査を行い、近年の活動実態を把握するとともに、活動内容や特徴を整理・分析し、活動を行う団体にとって参考となる事例を収集・展開することで地域における里海づくり活動を促進することを目的とするもの。自治体、NPO団体、漁業者団体等245団体を対象に実施した結果、里海づくり活動は216件報告され(平成22年度調査時:122件)、北海道から沖縄までの全国各地で行われていることがわかったという。