環境省は、福岡県で計画されている「福岡空港滑走路増設事業に係る環境影響評価書」について、平成27年9月4日付けで国土交通大臣に対し、環境大臣意見を提出した。同事業は、福岡空港の現行滑走路の西側に滑走路を増設し、併せて必要施設の整備及び既存施設の移設を行うもの。現状において、航空機騒音に係る環境基準が達成されておらず、同事業の実施に伴い、航空機騒音の影響拡大が想定される。今回の環境大臣意見では、航空機騒音について、民間航空機に係る国際基準が今後も作成され、国内において遵守されることによる騒音の低減の推進とともに、福岡空港における航空機騒音に係る環境基準の達成に向けて、ピーク時間帯の発着回数の抑制等の総合的な措置を実施し、また調査を継続的に実施すること及び温室効果ガス対策等を求めている。