科学技術振興機構(JST)は、フランス国立研究機構(ANR)と共同で、「分子技術」分野に関する4件の共同研究課題を決定したと発表した。これは、国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム)の一環として行われるもの。同事業は、日本の優れた研究成果を世界に発信することを視野に入れ、日本の競争力の源泉となり得る科学技術を、諸外国や地域と連携することにより相乗効果を発揮させ、相互に発展させることを目指して、競争的資金として平成21年度から実施している。今回、JSTとANRは、以下の4件を支援課題として決定した。1)分子集積場によるキラルハイブリッドナノ構造体を用いた光学活性ソフト材料の開発、2)配列制御高分子による革新材料の創出、3)触媒のための新規2次元および3次元メソスケール構造形成に向けた分子制御ハイブリッドナノビルディングブロックの自己集合、4)分子設計に基づく生体適応型高耐久性3次元グルコースバイオ燃料電池の創出。なお、研究期間は支援開始から約3年間の予定。