国立環境研究所は、福島県避難指示区域内外における飛翔性昆虫の分布調査結果を公表した。同研究所では、避難指示区域内の生態系の変化を把握するための基礎的な知見を得ることを目的として、避難指示より3年以上経過し、無居住化による生態系の変化が生じ始めていると考えられる福島県の避難指示区域とその周辺で調査を行い、様々な益虫・害虫を含む飛翔性昆虫類の個体数が避難指示区域内外で異なるかを検討した。その結果、キムネクマバチを除くほとんどの昆虫類について、避難指示区域外に比べて避難指示区域内における個体数のほうが多いか、内外で明らかな差がないという結果が得られた。避難指示区域の生態系は耕作の停止等に伴う環境変化によって今後大きく変化していくことが予想されるが、少なくとも2014年時点では、送粉昆虫の極端な減少や衛生害虫の大発生など飛翔性昆虫類の大きな変化は生じていないことが示されたという。
情報源 |
国立環境研究所 報道発表
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機関 | 国立環境研究所 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 生態系 | 国立環境研究所 | 調査 | 昆虫 | 福島県 | 避難指示区域 | 分布状況 | キムネクマバチ |
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