環境省は、(仮称)石狩コミュニティウインドファーム事業に係る環境影響評価準備書について、平成27年11月26日付けで経済産業大臣に対し環境大臣意見を提出した。同事業は、(株)市民風力発電が、北海道石狩市において、総出力20,000kW(2,300~3,300kW×最大9基)の風力発電設備を新設するもの。対象事業実施区域の周辺は、特定植物群落である石狩海岸砂丘林が分布し、エゾクロテン、エゾアカヤマアリ等の希少な動物の生息が確認されている。また、オジロワシ、オオワシ、ハヤブサ等の希少猛禽類の飛翔が確認されている。今回の環境大臣意見では、エゾクロテン等の希少な動物に関する追加調査、風力発電設備における最新の低騒音型設備の採用、オジロワシ等希少猛禽類のバードストライクを低減する措置等を適切に実施することを求めている。