(株)東芝は、グループ会社である(株)ジオスチームが手がけるPCB汚染土壌浄化事業の本格的な商用運転を2009年2月3日から開始し、事業規模を拡大していくと発表した。これまで同社は、PCB汚染土壌の浄化技術として独自の技術を開発し、2008年6月には(株)テルム及び(株)鴻池組とともに専門会社であるジオスチームを設立して事業を進めてきた。ジオスチームでは、1時間あたり0.3トン規模のPCB汚染土壌浄化処理能力で商用運転を行ってきたが、このたび、2008年10月から行っていた1時間あたり2トン規模の土壌処理施設における実証実験が完了したことで、処理能力を従来の6倍以上に増強し、本格的な商用運転に移行する。施設全体の処理能力は年間11,000トン規模で、国内最大のPCB汚染土壌処理施設となる。これにより、大量の汚染土壌を迅速に無害化したいという市場ニーズに応えていくという。