理化学研究所は、北海道大学との共同研究により、生きた植物細胞内に存在する葉緑体内部の観察における問題点を克服し、「光エネルギー伝達」の変動の様子を可視化することに成功したと発表した。葉緑体内部で起きている光エネルギー伝達の動態追跡は、光学顕微鏡や電子顕微鏡で観察することが困難であり、コンピューター画像解析の精度が十分とは言えなかった。共同研究チームでは、多色・超解像・高速の「共焦点顕微鏡システム(SCLIM)」により、三次元方向で高速スキャンした超解像イメージングに成功した。また、クロロフィル蛍光を二つの波長に分けて画像を得ることにより、2種類の蛍光(光化学系の影響/集光アンテナタンパク質の影響)について、構造や形状などの特徴が異なることを明らかにした。今回の成果を発展させることにより、光合成反応の初期に起こる光エネルギー伝達機構の超解像・高速の追跡が可能になるという。
情報源 |
理化学研究所 プレスリリース
理化学研究所 60秒でわかるプレスリリース |
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機関 | 理化学研究所 北海道大学 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 理化学研究所 | 北海道大学 | 植物 | 可視化 | 光合成 | タンパク質 | 光エネルギー | 葉緑体 | クロロフィル |
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