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 理研、植物ミトコンドリアへ選択的に遺伝子導入する手法を開発

発表日:2015.01.15


  (独)理化学研究所は、植物ミトコンドリアへ選択的に遺伝子導入する手法を開発したと発表した。化石燃料に依存した物質生産からの脱却と二酸化炭素の資源化を同時に実現するため、光合成を行う植物を活用して、プラスチックなどの化成品や炭化水素などの化成品原料を生産するという試みが注目されている。そのためには、物質やエネルギーの生産を行う葉緑体やミトコンドリアの機能を高める必要があり、それを可能とする遺伝子を、効率的かつ選択的に導入する手法の開発が求められている。今回、DNAと相互作用する配列やミトコンドリアへの輸送を可能にするミトコンドリア移行配列を組み合わせたペプチドを用いることで、遺伝子を植物ミトコンドリアに導入しようと試みた。その結果、ミトコンドリア移行配列に加えて、細胞膜を透過する性質を持つ細胞膜透過配列を添加して用いることで、目的の遺伝子を植物ミトコンドリアへ選択的に導入できることを示した。この成果は、植物ミトコンドリアを利用した植物バイオテクノロジーの進展につながるという。

情報源 (独)理化学研究所 プレスリリース
(独)理化学研究所 60秒でわかるプレスリリース
機関 (独)理化学研究所
分野 地球環境
キーワード CO2 | 理化学研究所 | 植物 | 遺伝子 | バイオプラスチック | 葉緑体 | ペプチド | ミトコンドリア
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