大日本印刷(株)は、資源リサイクルに適した解体しやすいアルコール飲料向け液体紙容器を、2017年4月に発売すると発表した。アルコール飲料向けの液体紙容器は、内容物保護の観点からバリアフィルムの紙への貼り付け強度を高めているため、リサイクルや廃棄の際の解体に手間がかかることが課題となっている。同社では、2016年5月に廃棄時に容易に切り開くことができる「解体しやすいタイプ」と紙層と内装のフィルム層を簡単に剥がして分離できる「紙とフィルムを分離できるタイプ」の2種の液体紙容器を開発した。今回発売するのは、「解体しやすいタイプ」において、容器の天部に特殊な易開封加工を施すことによって、天部の開封性を大幅に改善し、解体をさらに容易にしたもの。従来品と比べて密封性やシール強度などに差はなく、また既設の充填機などの生産ラインで対応可能のため、設備改造や新規設備導入の必要がないという。