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 東北大、沖縄におけるグリーンアノールの拡大可能性を評価

発表日:2017.05.25


  東北大学は、沖縄におけるグリーンアノールの拡大可能性に関する調査結果を発表した。グリーンアノールは、アメリカ合衆国南東部に自然分布するトガゲの一種で、日本では小笠原諸島と沖縄諸島に移入分布している。今回研究チームは、系統解析の結果から、沖縄本島の個体は、フロリダ北部や北米内陸部の集団から移入した可能性が高いことを明らかにした。移入元の生息環境を考慮すると、沖縄本島全域が生息適地になり得ることが推測され、急速な適応進化や市街地拡大などにより、分布拡大の可能性が予想されるという。那覇近郊にグリーンアノールが高密度に生息する場所が確認されているものの、今のところ大きな分布の拡大は見られない。しかし、小笠原諸島では、1960年代に侵入後、固有の生物の絶滅などをもたらしている外来生物であることなどから、同大学では捕獲や捕殺による早急な防除対策の実施を提案している。

情報源 東北大学 プレスリリース
東北大学 プレスリリース(PDF)
機関 東北大学
分野 自然環境
キーワード 小笠原諸島 | 東北大学 | 防除 | 生息地 | 外来生物 | 侵略的外来種 | グリーンアノール | 沖縄本島
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