東北大など、小笠原の森林生態系における陸生ヒモムシの脅威について報告

発表日:2017.10.02

東北大学は、日本森林技術協会、自然環境研究センターと共同で、小笠原の土壌動物壊滅に関する研究成果を発表した。1980年代以降、小笠原諸島の父島全域と母島の広い範囲で、森の分解者として重要な役割を有していた土壌動物(ワラジムシ類、ヨコエビ類)が見られなくなった。しかし、長年、それらの土壌動物の壊滅原因は未解明であった。今回、研究グループが同地を調査した結果、外来生物の陸生ヒモムシの1種が、1)ワラジムシ類、ヨコエビ類、クモや昆虫など節足動物を広く捕食すること、2)陸生ヒモムシの侵入地点では、ワラジムシ類等がほぼ全滅あるいは激減していること、3)ワラジムシ類を主食とする肉食性昆虫も姿も見られなくっていることが明らかとなった。分解者であるワラジムシ類等を失ったことで、小笠原の森林生態系は危機的状況にあり、他の島における陸生ヒモムシ分布調査を行い、拡散防止対策を実施することが必要であるという。

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