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 東北大など、絶滅危惧種における3つの特徴的なゲノム情報を発見

発表日:2019.07.01


  東北大学、京都大学および東京大学らの研究グループは、ゲノム情報から絶滅危惧種の特徴を見出したと発表した。現在、急速な生物種の絶滅が世界的に進行しており、生態系保全の効率化を推進し、種の絶滅抑制に貢献する研究が求められている。同研究グループは、小笠原諸島の絶滅危惧植物(4科6種)とその近縁普通種のゲノム情報を解析した。解析の結果、保全困難な絶滅危惧植物ゲノムは近縁普通種ゲノムと比較して、1)遺伝的多様性が低く、2)有害変異が蓄積し、3)重複遺伝子含有率(PD)が低いことが明らかとなった。このようなゲノム内の有害変異の蓄積やPDの低下は、絶滅危惧種の脆弱性に寄与している可能性が考えられる。この研究成果は、生物種の絶滅の危険性をゲノム情報から予測可能であることを示すものであり、保全生物学分野への応用と絶滅の危険性評価の実現が期待される新しいアプローチであるという。

情報源 東北大学 プレスリリース(PDF)
機関 東北大学 京都大学 東京大学
分野 自然環境
キーワード 小笠原諸島 | 東京大学 | 東北大学 | 京都大学 | 絶滅危惧種 | 遺伝的多様性 | 有害変異 | 重複遺伝子含有率 | 保全生物学
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