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 東京工業大、窒化炭素とルテニウム錯体を融合した材料の光触媒反応に関する研究成果を公表

発表日:2017.06.01


  東京工業大学は、窒化炭素とルテニウム複核錯体からなるハイブリッド材料の光触媒反応に関する研究成果を公表した。金属錯体や半導体を光触媒としたCO2還元は、ギ酸や一酸化炭素といった有用物質を常温常圧下で製造できる反応として注目されている。研究グループでは、有機高分子半導体である窒化炭素とルテニウム錯体を融合した材料に可視光を照射し、常温常圧下でCO2還元することに成功していたが、光触媒としての耐久性と選択率の向上が課題となっていた。今回、実験条件の最適化した結果、当該材料が、可視光照射下で、二酸化炭素(CO2)のギ酸への還元的変換反応に特異的に高い活性を示すことが発見され、触媒耐久性は従来報告の3倍(ターンオーバー数:2000)となり、目的生成物であるギ酸の生成量の割合(選択率:75%から最大で99%)が大幅に改善されたという。

情報源 東京工業大学 プレスリリース(PDF)
東京工業大学 ニュース
機関 東京工業大学
分野 地球環境
キーワード 光触媒 | CO2 | 東京工業大学 | ルテニウム | ギ酸 | 可視光 | 窒化炭素
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