環境省は、「アスベストモニタリングマニュアル」を改訂した。同省は、環境大気中におけるアスベスト濃度を測定する上の技術的指針として昭和60年に同マニュアルを作成し、平成5年、平成19年及び平成22年に改訂を行っている。今回の改訂は、解体現場等からアスベストの漏えいの有無を確認する迅速な測定方法として、従来、参考資料としてマニュアルで紹介していた位相差/偏光顕微鏡法等の測定方法の位置付けを見直したもの。「発生源近傍及び集じん・排気装置排出口等における漏えい監視・管理のための測定方法」に、1)アスベスト迅速測定法として、位相差/偏光顕微鏡法及び位相差/蛍光顕微鏡法を、2)自動測定器によるリアルタイム測定として、粉じん相対濃度計、パーティクルカウンター、繊維状粒子自動測定器による測定を、位置付けた。今後、さらなる知見の集積や技術の向上に向けて、得られた測定結果の評価等も含め引き続き検討するという。