環境省と国土交通省は、平成29年度モーダルシフト・輸送効率化による低炭素型静脈物流促進事業の公募を開始すると発表した(公募期間:平成29年7月13日~8月10日17時必着)。運賃負担力が小さく、納期の制約が少ない循環資源等は、本来海上輸送に適しているにもかかわらず、その輸送形態の9割を陸送(トラック輸送)が占めており、モーダルシフト・輸送効率化による低炭素化の余地が大きい状況にある。また、輸送効率化を通じた静脈物流コストの削減により、従来最終処分等がなされていた循環資源等の広域リサイクルが経済的に可能となり、リサイクル率の向上や最終処分量の低減が期待されるという。同事業は、海運を活用した低炭素型静脈物流システムの構築に必要な経費の一部を補助することにより、静脈物流のモーダルシフト及び輸送効率化を推進し、二酸化炭素の削減を図るとともに、循環型社会の構築に寄与することを目的とするもの。対象事業は、1)海上輸送による低炭素型静脈物流システム構築事業、2)循環資源等取扱設備導入事業、である。