中国電力(株)は、水島発電所2号機(岡山県倉敷市)におけるアンモニア混焼試験により得られた知見に基づき、特許を出願したと発表した。同試験は、内閣府総合科学技術・イノベーション会議の「戦略的イノベーション創造プログラム」の委託研究課題の一環であり、同社が科学技術振興機構(JST)から受託して実施したもの。試験を通じて、燃料として利用したアンモニアをボイラ内で全て燃焼させて、発電に寄与したこと、発電に伴い発生する窒素酸化物(NOx)の環境負荷低減が可能性あることが確認された。混焼率は、発電機出力12.0万kWにおいて、約0.8%(1,000kW相当)となり、一定の条件下で、NOxの濃度が下がる傾向があるという新たな知見を得ることができたという。