岡山大学は、大気中の浮遊しているバイオエアロゾル(花粉、ウイルス、真菌などの生物に由来する粒子)が、オゾンと窒素酸化物により化学修飾を受けていることを、統計的手法を用いて解明した。近年、バイオエアロゾルによるアレルギー誘発や、大気汚染に関与している粒子状物質(PM)との結合によるアレルギー作用の増強などが指摘されている。同大の研究グループは、大気汚染観測データや気象データ、実際の大気から抽出したタンパク質濃度のデータなどを重回帰分析し、ニトロチロシンはオゾン生成の代表的なマーカーであり、オゾン合成は乾燥条件下の窒素酸化物の消費により起こり得ることから、高湿度条件下における大気中のニトロチロシン生成は、オゾン、窒素酸化物、PMと関連性があると結論した。この成果は、大気環境中の粒子状物質による健康影響を評価するための重要な知見を提供するものであるという。
情報源 |
岡山大学 プレスリリース
岡山大学 プレスリリース(PDF:256KB) |
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機関 | 岡山大学 |
分野 |
健康・化学物質 大気環境 |
キーワード | 窒素酸化物 | 大気環境 | PM | オゾン | エアロゾル | 粒子状物質 | 健康影響 | タンパク質 | 岡山大学 |
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