環境省は、絶滅のおそれのある野生動植物種を対象に、平成20年度に実施した「生息域外保全モデル事業」において、野生下で絶滅していたコシガヤホシクサの発芽に成功したと発表した。このモデル事業は、絶滅のおそれのある野生動植物種を緊急的に生息域外に移し、その保護を図る「生息域外保全方策検討業務」の一環として行われたもの。コシガヤホシクサは、水位が高い間は水中で成長し、水位が下がる秋頃に水面に花茎を出して結実するという、水位変動に応じたサイクルで生育する植物。全国的な水不足となった1994年に最後の自生地であった茨城県下妻市砂沼から消滅したが、同モデル事業において、(独)国立科学博物館筑波実験植物園が中心となり、同省と共同で水位環境改善への合意形成を図り、砂沼への播種実験等を実施して、今回、発芽に成功した。
情報源 |
環境省 報道発表資料
|
---|---|
機関 | 環境省 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | 環境省 | 絶滅危惧種 | 植物 | コシガヤホシクサ | 生息域外保全 | 筑波実験植物園 | 国立科学博物館 | 砂沼 |
関連ニュース |
|