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 環境省など、動物園におけるトゲネズミ類の生息域外保全事業を開始

発表日:2017.02.17


  環境省と(公社)日本動物園水族館協会は、日本固有のネズミ類であるトゲネズミ類の飼育・繁殖の技術開発を実施すると発表した。この取組は、平成26年5月に、環境省と同協会が締結した「生物多様性保全の推進に関する基本協定書」に基づくもの。飼育下繁殖技術等の科学的知見が不足している分類群として、トゲネズミ類が選定され、今回の動物園における試み(生息域外保全事業)の実施に至った。今回、トゲネズミ類3種のうち鹿児島県奄美大島に生息するアマミトゲネズミ(環境省レッドリスト2015絶滅危惧IB類)を対象に、飼育・繁殖の技術開発を先行的に行う。飼育下繁殖に供する野生個体「ファウンダー」として、捕獲に成功した44個体のうち20個体(オス・メス各10個体)が選定され、宮崎市フェニックス自然動物園・埼玉県こども動物自然公園・恩賜上野動物園の3施設がそれらを受け入れ、定期的な情報共有や大学等の研究機関との協力体制を構築しつつ、事業を進めるという。

情報源 環境省 報道発表資料
機関 環境省 (公社)日本動物園水族館協会
分野 自然環境
キーワード 環境省 | 野生生物 | 絶滅危惧種 | 生息域外保全 | 繁殖 | 飼育 | 奄美大島 | 日本動物園水族館協会 | トゲネズミ
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